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有限責任あずさ監査法人 財務諸表分析

あずさも昨日、34期の財務諸表を公表したようです。

https://home.kpmg.com/jp/ja/home/about/azsa/stakeholders/public-inspection-34.html

 

新日本同様に5期分並べてみました。

 (参考:新日本の記事)

EY新日本有限責任監査法人の財務諸表分析 - だれだよ!USCPA簡単って言ったやつは!

 

総括

増収・減益ですね。前期の営業利益が異常に良いというのもあるのでしょうが、過去と比較しても当期は利益が出ていないですね。

主な要因としては、人件費が34億増え、事務所移転の影響だと思われる施設関連費用が14億円増加していること、IT関連費用(最近何かと話題のAI?)が8億円程度。

人件費は報酬が+5億、賞与が+12億、退職給付費用が+8億といったところが目立ちます。

営業外収益は過去の貸倒引当金繰入の戻入のようです。

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従業員数ですが、前期までは事務員等の記載がなく、比較が難しくなっています。当期に人件費は増えていますが、これが人員増加の影響なのか、1人当たり単価が増えたのかわからないですね。

ただ、会計士の数は順調に増えており、減少傾向の新日本とは雰囲気が違います。29年6月期は何があった?というレベルで増えてますね。

あとは、東京比率は新日本より低めですね。大阪にもけっこうパートナーがいるので、分権されているような感じでしょうか。

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次にクライアント数。監査で順調に増えています。非監査は監査とのバランスで減らしているのでしょうか?単価は右肩上がりで綺麗です。新日本よりも10%以上単価が高いですね。

上場もけっこう増えているようです。記憶にある限りで、最近は電通三菱重工、第一生命と有名どころをもっていっている印象がありますね。

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従業員当たりの各指標

新日本同様の分析がしたいのですが、前期まで事務員含めた全体の人員数がわかりませんので、前期以前のものは参考程度です。

まずは、1人当たりどれぐらい稼いで、どれぐらいもらっているのか。

上記の通り当期より事務員数を含めているので以前のものは参考情報です。当期のものを新日本と比較すると、1人当たり売上は新日本より低いですね。給与はだいたい同じぐらいです。

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1人当たり負担は、新日本より少ないですね。これぐらいがちょうどいいのではないでしょうか。なるべく1社に専念するほうが良い監査ができるのは当然のことです。

事務員は新日本より忙しそうですが。。。

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退職金については、社員、従業員別に出ていないので、比較しても面白くなさそうです。

あずさを見てておもしろいと思うのは、出資金に対する配当金が出ていること、有給休暇引当金があること、グローバル加盟料が別掲開示されていることですかね。

配当金は1人当たりでみると下記のような推移です。百万円いかないぐらいですが、パートナーのお小遣いにはちょうどいいですね。

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グローバル加盟料。高いな!

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