だれだよ!USCPA簡単って言ったやつは!

公認会計士がUSCPA取得を目指します

米国公認会計士が監査法人に転職した際にやっておきたいこと

JCPAだろうが、USCPAだろうが、監査法人に入ってからやることはそう変わらないみたいなので、早目にやっておいた方がよさそうなことを書きます。

 

Excelをある程度使えるようにしておく

これはJだろうが、USだろうが関係なく必須です。調書の大半はエクセルで作られます。先輩が式を組み上げてる調書も多く、仕組みが分かっていないと破壊王としてその名を馳せることになります。

とはいえ、基本的なことが分かっていればオッケーで、最低限、sum、sumif、vlookup、if関数とピボットテーブルぐらいわかっていれば、あとはその場その場で調べれば問題ないかと。

 

②電卓を使いこなす

USCPA試験では重要ではないですが、JCPA試験では非常に重要な電卓。戦友といっても過言ではないほどの愛着があります。シャープ派、カシオ派があったり、4本指打ち派、3本指派があったりして、やり方はそれぞれですがみんな早いです。

利き手じゃない方で打ちつつ、利き手でペンを持ち回答用紙に書き込むスタイルで勉強してる人が多いです。

電卓は実務でもかなり使いますし、特に開示資料のチェックで科目抜けがないか、計算は合ってるかを見るための縦計、横計チェックはスタッフのお仕事。ある程度慣れておいた方がいいでしょう。

 

③連結の勉強をしておく

Proactiveだと、連結内容はペラペラで、開始仕訳とか資本連結、成果連結とかの概念はたぶん習ってないし、連結税効果とかが薄いです。ここはもうちょっと深くやったほうがいいように思います。

入所1年目とかでも、連結仕訳分析とかやらされますので、困る可能性があります。簿記1級が解けなくても問題ないとは思いますが、1級のテキストを買ってUSCPAの知識を補強したほうがいいでしょう。

連結財務諸表とキャッシュフロー計算書は試算表からある程度正確に作れるというレベルにはしておいた方がいいです。

 

④税金の勉強をしておく

税金科目をやるのはシニアぐらいになってからかとは思いますが、ざっくり理解しておいた方がいいです。法人税のみでOKで、基本だけおさえれば当面十分かと。別表4と5、加算減算とか、子会社取引とか。あとはこの辺りが税効果にどう絡んでくるのか。

消費税もある程度知っておいた方がいいですが、法人税のほうが優先度高いです。

 

⑤会計監査六法の存在を知っておく

昔は小六法と呼ばれていたクソ重い辞書みたいなものがだいたい監査現場にはおかれています。会計基準、適用指針、実務指針等、色々書いてありますが、けっこう現場で使います。どうだったかな?というときに調べたりするのですが、ざっくりどの基準にこの解説があるはずというのを把握できるようになればいいと思います。特にUSCPAでは当然ですが、J-GAAPは勉強しないので、最初のうちは些細なことでもいちいち六法で調べて頭に入れていくほうがいいと思います。未払金と未払費用の違いはなんだ!とかしょうもないことでもわからんことはけっこうありますし。

なお法人によるのでしょうが、もらえるケースもあるので、買うかどうかは入社後に決めればよいでしょう。結構高いので、先輩から去年のものをもらうのも手だと思います。

 

会計監査六法 平成30年版

会計監査六法 平成30年版

 

 

他にも、会社機関・計算書類とかの会社法関係の勉強とか、監査のスケジュール、J-SOXとか、誰かから監査提言集(JCPAに配られる事例集みたいなもので、不正対応が甘かったケース等の事例が記載されてる)を借りて読むとかいろいろありますが、まあ、現場に入ってから徐々にやればいいと言われるとそんな気もします。