だれだよ!USCPA簡単って言ったやつは!

公認会計士がUSCPA取得を目指します

米国公認会計士の人と遭遇

先日、たまたま事務所内でUSCPAの人と仕事をする機会があり、いろいろ聞いてみました。ただ、お金の話は初対面ではさすがに勇気がなくてできませんでしたが。

 

その方は、おそらく30代後半ぐらいの女性、監査法人勤務歴は10年強とのことでした。

勤務は地区事務所(つまり東京ではない)で、なぜか国内部所属。

前歴は上場会社の経理とのこと。

 

仕事内容

普段、どういう仕事をしているのかを聞いていると、基本的にはJ-CPAと同じような感じで、普通に監査しているみたいです。

あとは、下記のリンクのようなAnnual reportのチェック等もやっているとのことでした。

http://www.suzuki.co.jp/ir/library/annualreport/pdf/2017/2017all.pdf

そこそこ大きい上場会社はAnnual report作ってるところがけっこうありますので、国内部所属でも英語を活かす機会は多いそうです。海外ファームへの監査指示書(インストラクション)のやりとりも多いとのこと。

また、国際部は12月決算が多いので、2月とか3月はヘルプに行ってるとも言ってました。話を聞いているとけっこう忙しそうです。

ただ、主査業務はやっていないとのことでした。国際部のほうはおそらく主査業務もできるのでしょうが、国内部のほうだとクライアントへの説明が面倒ということもあるのでしょうか?監査計画書に主要メンバーを記載して監査役に提出するので、その際主査が米国公認会計士だと、わざわざいろいろ説明しないといけないといったしょうもない理由かもしれません。もしかしたら東京とかのほうがこのあたりは実力主義でいってるかも。

 

出世について

その方曰く、シニアまでは上がれるけどマネージャーは上がれる気がしないといってました。これは多様性に乏しい地方事務所のほうがきついかもとのことでした。

現状、J-CPAもマネージャーにあがるのは激戦なので、実力者じゃないとあがりにくいのかもしれません。ただ、マネージャーになっても給与もそこまであがるわけではないので、割り切ってしまう人も多いですが。。。

なおJ-CPAならシニアで残業込みで800万ぐらいはいけます。(基本給40万×16カ月+残業160万円。出張が激しい人は出張手当でさらに+50万とかもあります。)

一昔前なら1,000万の人もいたらしいですが、いまは基本給が下がり気味なので、残業単価も低く難しいんじゃないかなと個人的には思います。

なお、米国公認会計士でパートナーはさらに難易度高いと思います。名簿見てるといるのはいますが、少ないです。

やはり、出世したいなら監査部門に留まらずコンサル部門に行くのがよいのかもしれませんねーとその方と話していました。コンサル部門で英語+会計は強力です。ここを踏み台にさらに良い条件で転職できるのではないでしょうか。

 

参考

各法人の決算書より、社員数と特定社員数を引っ張ってきました。

特定社員はJ-CPA以外のパートナーで、この中にUSCPAも含まれていると思います。USCPA以外も元銀行の偉い人とか、海外ファームから来てる人とか色々入っていると思うので内訳はわかりませんが。。。

転職の際のご参考程度ですかね。これを見る限りはあらたが出世確率が高そうです。逆に新日本は望み薄です。なんとなくイメージ通り(笑)。

なお、全ての法人で、大半の特定社員は東京事務所所属になっている点が興味深いところです。

 

あずさの社員数576に対し、特定社員は38人(内、東京事務所34人)

新日本 社員数545人 特定社員11人(内、東京11人)

トーマツ 社員数515人 特定社員51人(内、東京47人)

あらた 社員数103人 特定社員27人(内、東京27人)

【最新版】四大監査法人を比較!PwCあらたも決算書公開でBIG4の業績が出揃う:人員数・業績編【2017年10月版】 | 公認会計士ナビ 会計士・監査法人業界専門WEBメディア

 

なお、先日、優成と合併した太陽も調べたかったのですが、ホームページでは見つけられませんでした。どっかにあるのか、公開していないのか。有限責任なので見れるはずですが、ネットには出してないんですかね。