だれだよ!USCPA簡単って言ったやつは!

公認会計士がUSCPA取得を目指します

転職支援会社のMS-JAPANストップ高で思うこと。

さて、5月10日にMS-JAPANという会社の株がストップ高となっております。

これは5月9日のMS-JAPANの業績及び来期予測が絶好調であるためのようです。

前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?― | 注目株 - 株探ニュース

この会社、管理系の転職を扱う会社で会計士業界では知ってる人が多いと思われます。会計士になると業界紙である会計監査ジャーナルというものが毎月送られてきます。ここによく広告をだしてるんですね。多くの監査法人勤めの人たちがいずれお世話になるかもなあとおもっていると思います。転職者に話を聞くと、とりあえずここも登録したという人は非常に多いです。

 

業績は極めて好調で売上高26%増、来期以降の中長期計画を見ても20%以上の成長を見込んでいるようです。

ただ、好調ということはそれだけ会計士の離職も増えているということで、少しさみしさを感じます。

f:id:yakitori-yakiniku:20180511095610p:plain

http://ir.jmsc.co.jp/irnews/auto_20180508429156/main/0/link/20180509.pdf

 

さて、会計業界で暮らす私としては、この業績と下記の登録数の推移をみると肌感覚と合致するなと感じます。

f:id:yakitori-yakiniku:20180511095908p:plain

 

ここ数年、転職者はどんどん増えています。一昔前は、6月の監査が落ち着く時期に多くの人が辞め、それ以外の時期に辞める人はあまり多くなかった印象ですが、いまは年から年中、いままでならありえなかった3月や4月の繁忙期直前、または繁忙期中の退職者も増えているように思います。監査法人は締め付けが強くなり、窮屈になり、やることが増える割に給料は伸びず、単純に面白くなくなってきています。これが変わらない限り退職者増加の流れは変わりません。

ただ転職会社にとっては、この状況はおいしいといえるでしょう。なぜなら求職者が増えると自然と求人を出す会社が増えるからです。

①辞めたい人が増える→登録者の増加

監査法人が人手不足に陥るので中途入社を増やしたい→求人の増加

監査法人が人手不足になると、一般企業に勤めていた就職氷河期時代の人たち(2009年ごろからしばらくの間、不況により監査法人に就職できない合格者が大量生産されていました。一般企業に勤める人たちが多かったのですが、やはり一度は監査法人に行きたいと考える人も多いようです。)が監査法人に移籍を希望→登録者の増加

就職氷河期の会計士を採用していた一般会社は代わりの人を採用したい→求人の増加

 

需要だけ、供給だけあってもマッチングできずに収益化が難しいですが、需要と供給が高まれば良い循環になる職種ですね。

 

一昔前は、会計士の需要は波があって、売り手優位のあとには必ず買い手優位になっていたようですが、今は構造的に人手不足を解消することは困難なように感じます。

会計士としてはさみしい限りですが、監査法人の魅力が下がるほど、MS-JAPANの躍進は続きそうですね。

 

 

にほんブログ村 資格ブログ 公認会計士試験へ
にほんブログ村